就活は何社エントリーする?平均数や迷ったときの選び方を解説

このページのまとめ

  • エントリー数は個人により適切な数が異なる
  • エントリー数は多すぎても少なすぎても良くないので適正数を把握することが大切
  • 内定が得られない場合には、自己分析など対策を見直すのがおすすめ

就活は何社エントリーする?平均数や迷ったときの選び方を解説のイメージ

「みんな、就活で何社くらいエントリーしてるんだろう」「就活で結構選考に落ちてるけど、普通なのかな」

実際に就活を始めると、就活のエントリー数や選考に進んだ数などについて不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、エントリーすべき企業数、ESの提出数、実際に受ける面接の回数など平均値を紹介します。ぜひ、自分に合った就活の戦略を立てる参考にしてください。

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目 次

就活では何社くらいエントリーすべき?平均を解説

キャリアチケットが行った「就職動向に関する調査(2021年卒版)」によると、就活生一人あたりがエントリーシートを提出した企業数は、1〜4社が30.5%、20社以上が27.5%と二極化していることが分かります。

エントリーシートを提出した企業数 就活生の割合
1〜4社 30.5%
5〜9社 16.2%
10〜14社 13.8%
15〜19社 8.7%
20社以上 27.5%
提出していない 3.3%


引用:キャリアチケット「就職動向に関する調査 2021年卒 02.エントリーや面接について(9p)」

ただし、就活生ごとの状況によってエントリー数は大きく異なるため、あくまでも参考にとどめるようにしましょう。

文系・理系で平均に差

一般的に、理系の学生のエントリー数は文系の学生と比べて少なめだとされています。

理系の人は学生時代の研究に関連する企業・職種に的を絞って応募したり、所属している研究室へのオファーに応じたりするため、エントリー数が少なくなると考えられます。また、研究で忙しいため就活にかけられる時間が限られており、一点集中で内定を獲得したい背景もあるでしょう。

一方、文系は専門性を活かして就職する人の割合が少なく、幅広い職種や業界を志望します。さらに、就活に割ける時間も理系に比べて多いため、エントリー数が増える傾向にあるようです。

多忙な理系学生も無理なくできる!失敗しない就活の進め方」の記事では、理系学生の就活についてまとめています。こちらもご確認ください。

就活市場の動向にも注意

就活をする時期が、売り手市場か買い手市場かによっても、エントリー数の平均は変わります。

売り手市場とは、採用したい企業の需要に対して学生の数が少ないことです。つまり、学生にとっては就職に有利な状況です。

売り手市場では企業が人材確保のため、積極的に学生に内定を出します。このため、多くの企業にエントリーしなくても内定がとれる可能性が高まるため、平均エントリー数は下がる可能性があります。

一方、買い手市場とは、企業の需要に対して学生の数が多い市場です。企業はたくさんの学生の中から優秀な人材を選べますが、学生にとっては就職のハードルが上がる状況です。

買い手市場では優秀な学生は内定を得られる一方、スキルが未熟だったり強みが弱かったりする学生はなかなか内定を得られません。内定を得るために多くの企業の選考に参加するため、就活生の平均エントリー数は増えると考えられるでしょう。

平均を気にし過ぎないことが大切

ここまで説明した通り、エントリー数の平均は文系・理系や、そのときの採用市場の状況によって変動します。ほかにも、個人のキャパシティや学業とのバランスによっても平均エントリー数は左右されるでしょう。

就活は多くの学生が同じ時期に動くので、周りの状況が気になるものです。しかし、周りと比較し過ぎると、自分のペースを失って疲れてしまいます。

エントリー数や内定のタイミングは周りと比較しすぎないようにして、冷静に自分に合った企業を探しましょう。

面接を受ける平均

キャリアチケットが2021年卒に向けて行った「就職動向に関する調査」によると、実際に面接を受けた数と学生の割合は以下の通りです。

実際に面接を受けた企業数 就活生の割合
1〜5社 47.9%
6〜10社 23.9%
11〜20社 20.9%
21〜30社 5.6%
31〜50社 1.2%
51社以上 0.5%


引用:キャリアチケット「就職動向に関する調査 2021年卒 02.エントリーや面接について(9p)」

この調査では、1〜5社がもっとも多い47.9%、6〜10社が2番目で23.9%です。

21社以上受けた就活生はわずか7%ほどで、多くの学生がエントリーシートを20社以上に送っていたのとは対称的な結果になっています。

内定の平均

キャリアチケットが2021年卒に向けて行った「就職動向に関する調査」によると、実際に面接を受けた数と学生の割合は以下の通りです。

内定を獲得した企業数 就活生の割合
1社 48.4%
2〜3社 39.4%
4〜5社 9.6%
6社以上 2.6%


引用:キャリアチケット「就職動向に関する調査 2021年卒 03. 内定について(10p)」

およそ半数の学生が内定は1社のみとの結果でした。しかし、約4割の学生は2〜3社から内定を得ており、一人の就活生が複数の内定を得ることは珍しくありません。

参照元
キャリチケット
キャリアチケット独自調査レポート

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就活では何社もエントリーすべき?増やすメリットとデメリット

就活で何社エントリーすべきかどうかは、就活生の状況やキャパシティー、就活市場の動向などによって左右されます。

エントリー数を増やすのにも減らすのにもそれぞれメリット・デメリットがあるため、それによってエントリー数を調整するのも一つの手です。まずは、エントリー数を増やすメリットとデメリットを紹介します。

エントリー数を増やすメリット

エントリー数が多いと企業を比較できるメリットが生まれます。企業研究をして志望企業について調べるだけではなく、同業他社と比較するとより理解を深められるでしょう。

また、複数の企業を比較することでそれぞれの企業のいい点や魅力が明確になり、志望企業を定めやすくなります。

また、選考の場数を踏めるのも、エントリー数が多い場合のメリットです。

面接は誰でも緊張するもの。志望度の高い企業の前に面接の場数を踏んでおけば、志望度の高い企業で面接の成功確率を上げられるでしょう。

エントリー数を増やすデメリット

就活では1社ごとに企業研究をしたり志望動機を作成したりする必要があるため、エントリー数が多いと1社にかけられる時間が減ります。準備にかけられる時間が減ることで、自己PRや志望動機のクオリティーが下がってしまう危険性があるでしょう。

内容の薄い志望動機だと、いくらエントリーをしたところで内定をもらうことはできません。

また、エントリー数が多いと、スケジュール管理が大変になります。就活解禁直後は多くの企業が同じような日程で説明会や面接を行うため、選考の日程が重なってしまうことも多々あります。

複数社の説明会を日程が重ならないように予約したり、面接の時間をずらしてもらったりするのは、意外と手間がかかるものです。エントリーした社が増えれば増えるほど負担も増えるため、注意が必要です。

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就活では何社もエントリーすべき?減らすメリットとデメリット

就活で何社エントリーすべきかを考えるには、エントリー数を減らすメリットとデメリットも踏まえる必要があります。

ここからは、減らすメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

エントリー数を減らすメリット

エントリー数が少ないと、志望度の高い企業に就活対策の時間をかけられます。

企業研究や自己PR作成を十分にできるため、完成度の高いエントリーシートを作成し、安心して面接に臨めるでしょう。スケジュールにも余裕があるので、確実に説明会や面接に参加できるようになります。

また、エントリー数が少ない場合は、目標が絞られるので意欲が高まります。

企業研究に時間をかけやすく、企業への理解も深まるため、『この企業に入りたい』という熱意も高まるでしょう。選考でも、就活生からの熱意が感じられるかは、重要なポイントになります。

エントリー数を減らすデメリット

エントリー数を減らすと、面接やグループディスカッションなどの経験が不足したまま志望度の高い企業の面接に臨むことになります。十分な場数を踏めずに面接に臨むと、緊張してしまい本領を発揮できない事態になりやすいでしょう。

本領を発揮できずに、落ちてしまうのが一番もったいないです。ある程度、面接の場数を踏むことができるエントリー数が望ましいでしょう。

また、エントリー数が少ないと、不採用の場合に焦る可能性が高まります。焦ってほかの企業にエントリーしようとしても、その時期にはほかの企業のエントリー期間が終わっている可能性もあります。

選考に落ちたときの保険をかける意味でも、エントリー数にはある程度余裕をもたせるほうがベターです。「就活で持ち駒が全滅してしまったらどうする?内定に向けて対策を解説!」の記事もご確認ください。

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就活で何社エントリーすればいいか迷ったときにおすすめの行動

就活でのエントリー数に悩んだら、自己分析を改めて行い自分の志望先について把握しましょう。それにより、エントリーする企業を選び出すことができるでしょう。また、視野が狭くなっている可能性もあるため、志望企業の関連業界や関連する仕事など、視野を広げてみるのもおすすめです。

改めて自己分析をし直す

何社エントリーするべきか迷っている人は、改めて自己分析をし直しましょう。

何社エントリーするか迷っている時点で、そもそも就活の軸がブレている可能性が高いです。

自己分析をし直すことで「本当に志望したい企業はどこなのか」を把握し、受ける企業と受けない企業の選択基準を明確にしてください。

自己分析について確認したいときは、「【就活生向け】自己分析のやり方を解説!内定に近づく活用方法とは」の記事を参考にしてください。

幅広い業界に視野を広げてみる

エントリー数に迷っている人は、幅広い業界に視野を広げてみるといいでしょう。視野を広げることで、新しく興味のある業界や企業が見つかるかもしれません。

見つからなかった場合でも、現時点で興味のある業界や企業に対する納得感が増すので視野を広げることは大切です。

就活スケジュールを確認する

何社エントリーするか迷ったら、就活スケジュールを確認しましょう。就活は大まかに以下のスケジュールで進みます。

・大学3年生6月ごろ〜 インターン参加、業界研究、企業研究
・大学3年生3月ごろ〜 会社説明会参加、業界研究、企業研究、エントリー
・大学4年生6月   就活のピーク終了

このスケジュールを参考に自分の就活にかけられる時間を考えると、何社にエントリーできるのかの目安が分かってくるでしょう。

就活エージェントに相談する

就活は、選考に落ちたときのことも考えて、スケジュールをうまく調整しながら進めていかなくてはなりません。

その際に、「ほかの就活生は何社くらい受けるのか」などの周りの人の情報を考慮しながら対策することも大切です。

そのような就活のリアルな情報や時代に合わせた最新の情報を持っているのは、就活のプロである就活エージェントです。就活エージェントを上手に活用することで、就活を有利に進められるようにしましょう。

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就活で何社も選考を受けて落ちたときに考えるべきこと

「たくさんの企業を受けたけど内定が出ない…」という人は、以下のポイントを見直してみましょう。

自分に合った業界・企業を受けていたのか見直す

どの企業にも落ちてしまう人は、本当に自分に合った業界・企業を受けているのか見直しましょう。

企業は学生を採用するにあたって、自社との相性を重視しています。たとえ優秀な人材であっても、企業の社風との相性が悪かったり、仕事の適性がなかったりすれば、内定は得られません。

選考になかなか通らないときは、もう一度自己分析をやり直し、自分の適性を洗い出しましょう。

基本的なマナーを見直す

一次面接といった選考の初期段階で落ちている場合は、挨拶や身だしなみなどの基本的なマナーに問題がある可能性があります。

面接では限られた時間で評価が決まるので、第一印象が非常に重要です。スーツの着こなしはもちろん、靴の汚れや髪型の清潔感、メイクの濃さにも気を配ってください。

また、はきはきとした声で話すこと、アイコンタクトをとることも忘れないようにしましょう。着席するときは「本日はよろしくお願いいたします」、面接が終了したら「ありがとうございました」と言うなど、基本の挨拶ができているか振り返りましょう。

マナーに不安が残る場合は、「就活の面接マナーとは?入退室時やWeb面接のマナーについても解説」の記事を参考にするほか、エージェントに相談するのもおすすめです。

選考対策が十分だったか見直す

選考対策が不十分だと、何社受けても内定は得られません。

志望動機は、応募した企業だからこその理由になっているか、自己PRには十分な裏づけがあるかなどを振り返り、今までの選考対策が十分だったか見直してください。

面接の質問内容は企業によって異なりますが、定番の項目は決まっています。特に、よくある質問でスムーズに回答できない場合、「準備不足=入社意欲が低い」と捉えられるので要注意です。

定番の質問は書籍やインターネットを使って調べ、回答を考えておきましょう。選考対策のやり方に自信がないときは、就職エージェントなどのプロに相談するのがおすすめです。

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納得のいく内定で就活を終えたいあなたへ

就活で何社エントリーすべきかについて、「自分で判断するのは不安」と感じる人もいるでしょう。不安を感じたまま、納得のいく内定を得られるような就活を進めるのは非常に困難です。

絶対に納得のいく内定で就活を終えたいと考える人は、就活エージェントに相談してみるのもおすすめです。

数ある就活エージェントの中でも、キャリアチケットはあなたの価値観に合う企業を厳選して紹介しています。

ES添削や模擬面接など選考対策もしっかりサポートしているため、エントリー数など就活の悩みが増えてきたらぜひ一度利用してみましょう。

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